尻枝みこデス。
しりえだ・・・です。
これは、別にウチの名字ではありません。
このシッポですが・・・
私の母はこれを「尻枝」と呼んでおりましたの。
で、みこちゃんのことは、
「尻枝の君」
(光源氏の晩年の女・・・ウソです)
話は数年前にさかのぼります。
まだ私たちは日本におりました。
当時、母は我が家で闘病生活をしておりました。
末期の肺ガンでした。
抗がん剤治療を受けながらも、明るく楽しい性格の母は、
めげることなく人生を謳歌しておりました。
一人でカラオケ教室なんぞに通い、
卓球教室に行きたいなどと言い出して、みんなを困らせたり(^^;
遠方から毎週のように兄も妹も訪ねてくれ、
しょっちゅう食事に出かけたりしていたのですが、
ある日出かけたレストランでのこと。
その付近の地図が目にとまり、
なにげなくみんなで見ていると、
「尻枝」という地名が。
「しりえだ」って~ わははは・・・
と、笑っていたら、
母が
「みこちゃんのシッポのことじゃなぁい?」
一同大爆笑。
それ以来、コレは 尻枝 と、呼ばれることとなったのであります。
そもそも、我が家のネコばかの歴史は、この母から始まります。
飼っていた犬が逝ってしばらくしたある日
裏口に、オッパイの大きなねこちゃんがやって来ました。
それを見た母は、
「あら、あなた、赤ちゃんいるの?見せて♪」
と、言ったのだそうです。
母猫は、やおらきびすを返し、スタスタとあっちの方に行ったかと思うと、
遠く離れた場所から、5匹ほどいた子供たちを、
一匹ずつくわえて母の元に運んで来ました。
その母ネコが、記念すべき我が家の第1号ですね。
母は、彼女の一所懸命な子育てぶりを見て、
私たちが赤ちゃんだった頃の
自分のひたむきさをを思い出し、
涙したのだとか(??)
尻枝を高々とあげて闊歩するみこちゃん。
尻枝を見せびらかしながら去ってゆくみこちゃん
尻枝のお手入れに余念のないみこちゃん
その後、幸いにも、在宅ホスピスの先生を見つけることができ、
母は、入院することなく、我が家で最期を迎えることができました。
彼女の子供たちと「尻枝の君」に囲まれて・・・・
平和で、静かな、美しい最期でした。
みこちゃんもいっぱいかわいがってもらったよね♪
いい名前ももらったし!
いい名前・・・・しりえだ が?
いいじゃなぁい♪
だって、カーさん、それ見ると、ママリンのこと思い出すんだも~ん♪
おまけ
このことを先日のコメント欄に寄せていた、
私の妹ちゃんも、とっても絵がおじょうず。
これは、彼女が学生時代に暇つぶしに作ったカレンダー
内緒で保存しておいたので~す。
3月だけご紹介しちゃいましょ。
独特のシュール?なタッチが私は大好きなの。
当時の飼い猫、ビジンちゃんといっしょ。
かわいいでしょ?
ま、Anemoneさんの周りにはゲイジツカが多いのですね!
ReplyDelete絵もかけないし立体物も作れない私には創る、書くことができるヒトがうらやましいのです…。
尻枝…!確かに、そうですね!
楽しいお母様だったのですね。
家の猫バカは…私から始まってます。
両親とも別に猫バカではなかったんですよね。
でも相方のほうは先祖代々猫バカだったようです。
みこちゃんの尻枝、かわいいな~。
模様がきれいだから、お花が咲いてるみたいだね。
尻枝…、なんのことかと思いきや、確かにこの表現いいですね!
ReplyDelete私が実家で飼ってた先代猫達は鉤尻尾の子がほとんどでしたが、みこちゃんまではなかったので、みこちゃんの尻尾になんだか感激!
お母様の元へ猫のお母さんが子猫を運んできた話…、感動しちゃいます。
猫に信頼されるお母様、とってもお優しい方だったのでしょう。
うちの猫バカの歴史は、分かってるところでは祖父からです。祖父は30代で若くして戦死だったのですが、飼ってた猫を食事中に膝の上に乗せて自分の箸で猫におかずをあげてた…という話は今のところ孫の私の代まで伝わってます^^;
その一人娘である私の母は、まあ、特別な猫好きではありませんが、養子に来た父が猫好き。いろんな要素が混ざって私も猫バカになってます^^;
私も母からのDNAが強いですね♪
ReplyDelete母は鴉を手なずけ、私は幼稚園児の時に
父の田舎の軍鶏の雄を手なずけました。
昔から野良ちゃん達に、ご飯を上げたりTNRをしてた
のですが、ある日フッと姿が見えなくなり、
心配をしてた子が、交通事故で亡くなってたのを、
私に知らせずに処理してた母です。
(私が知ると半狂乱になると思ったのかしら?)
そんな母も、もう三回忌を過ぎました。
今日のanemoneさんの記事を見て、
母を又近くに感じました。
ありがとうございます。
ナポリタンの点数のおまけも、ありがとう♪
リンクさせて下さいね。
こんにちは!
ReplyDeleteアメリカにお住まいなのですね。
そして「しりえだちゃん」、とっても個性的で愛らしい響きの名前!
また遊びに来ますね。
しりえだのヒミツが今ここに明かされた~!
ReplyDelete地図に書かれた地名を見て咄嗟にひらめくお母様のきらめく
センスが見事過ぎる・・・。
すぐにピンと来る家族愛もステキ過ぎる(笑)。
ウチもちょっとだけシッポ捻れてます。
力入れたりすると曲がってるとこが目立つんですよね(^^)。
見せびらかしながら退場するみこちゃんが大好きよ。
anemoneさん家の猫ばかサーガは以前の記事を盗み読みしたり
してちょっと存じてはいたけれど、ホントにユニークな
お母様の、そのいかなる時も物事を愉しむという姿勢が、
ご家族や、お母様自身をも救ってくれていたんでしょうね。
どんなときも愉しみをみつけるのを忘れないことは
お母様の強さであり優しさであり、
そういうお気持ちがきっと初代の猫さんにも伝わったのね。
平和で、静かな、美しい最期。
思い浮かべて、ちょっと涙目になっちゃった。
anemoneさんが淡々と語るからことさらに。
お母様は偉大。anemoneさんはナポリタン元祖。
そして妹さんの絵ったらとっても可愛い~。
ちょっとシニカルな表情とか好みです。
画伯、とお呼びしていいかしら。
anemoneさん、イイもんいっぱい持ってるねぇ!!
先日薄皮饅頭さんがWeedyの記事を書いてくださって
ReplyDeleteそこでのanemoneさんのコメント、
読ませていただきました。
クスクス笑わせていただきながらも
この記事読んで、心がじんわりしちゃいました。
うふふ・・・お母様、おちゃめな方だったのね。
きっとそんなお母様の遺伝子を受け継いで
anemoneさんがいらっしゃるんだわ~。
いやいや、それにしてもみこちゃんは
立派な尻枝をお持ちですわね♪
妹さんのカレンダーも素敵~☆
読んでいるうちに、ほっこりした気持ちになって知らずににっこりしちゃってました。
ReplyDelete尻枝みこって良い名前じゃない!
みこちゃんの事をよく知ってるんだなーって事がわかりますね。
見子ちゃんのしっぽを見るたびに、楽しいお母様との思い出が蘇りますね…
anemoneさんの猫バカは、しっかり遺伝子として組み込まれてるってことね!
妹さんの絵、好き!
この横で倒れているのはanemoneさん???
尻枝みこちゃん、可愛らしい名前だわ!
ReplyDeleteお母様、なんてセンスが良いの〜
「赤ちゃん見せて」で、子供達を連れて来た母ネコちゃんも
お母様の優しさを感じて、安心出来るって連れて来たんだろうな。
元気で辛い時にも負けないお母様、同じ末期の肺ガンだった父を
思い出しました。
私の父も猫バカで、初代猫を雨の中拾ってきたり、今も元気な
実家のネコの名前が気に入らないと言いつつ、実は一番可愛がって
たんですよ(笑)
みこちゃん自慢のシッポに、ステキな名前をつけてもらえて
更に誇らしく思ってるかしら?
妹さんの絵も可愛い!
手作りカレンダー、いつまでも保存しておきたいですね〜
☆Kotoraさんへ
ReplyDelete私も全く絵心ないんです。
周りにいるのがみんな凄いんで、ますます自分がヘタだなぁ・・と(笑)
ささ~っとできちゃう人、うらやましいですよね。
きれいな模様ですか?まぁうれしい。
つぎはぎ、とかまんだら、とかしか言われないんですよ~
ありがとうございます。
やっぱり猫ばかは猫ばかとむすばれるんですね~♪
☆alpenkatzeさんへ
へんなシッポってかわいいですよね。
でも時々りっぱなシッポにウットリ。
母猫ちゃんは何でうちの母を信じたんでしょね?
猫ってすごいですね~
おじい様すごい!膝上おはし?
猫バカ一家の歴史は、たどっていくとおもしろいかも?
☆元気猫さんへ
三回忌ですか・・・
少しづつ色々なことが落ち着いてくるころでしょうか?
お母様、きっと元気猫さんが泣いちゃって大変だ・・・と、思ったんでしょね。ふふふ。
きっと困ったんでしょうね~
お母様を身近に・・・そう言っていただけてとっても嬉しい!
10点加算!って、もう、満点でした(笑)
☆petites_nouillesさんへ
わぁ・・・ご訪問ありがとうございます。
しりえだ・・・かわいいですかね?
ありがとうございます。
また遊びに伺います♪
☆薄皮饅頭さんへ
はい。尻枝の秘密を明かしちゃいましたよ~。
母ってセンスありますよね(笑)
あだ名つけたりするのがすごく上手だったんです。
そのせいか、我が家はみんなそのあたりだけは飲み込みが早いんです~!
母のような強さはわたしにはないけど・・・
あんな風にいつも愉しんで暮らしたいなぁって思ってます。
いっぱいいいもん持ってますかね?
そうですね・・・ありがとうございます。
幸せですね~、私って~!
☆sariさんへ
あ、あのコメント読んでらしたんですか?
あらまぁ・・・へへへ。
そうなんです、だからね、SariさんのWeedyの記事は涙なくして読めなかったのですよ。
命あるものはすべて、生れ落ちた瞬間から、死にむかって一歩一歩進んでいる・・・とはいいますが、、
身近なものを失うことは本当に大変なことですものね。
☆ズッコのマミィ さんへ
ありがとうございます。
ほっこりにっこり、なんて、嬉しいわ。
尻枝みこ・・・いいですよね?
字面だけみたら、日活女優みたいだけど。
あ、妹の絵?いいでしょ?
またそのうちほかのもお見せしちゃうわね。
☆moguさんへ
センスいいですかね?やっぱり?
猫に、赤ちゃん見せて・・・もよく考えたら変ですけどね(笑)
お父様、肺がんでしたか・・・
そばで見るのは辛いものですよね。
ああ、愛すべき猫バカたち・・・
身近な猫バカの話を集めたら、けっこうな量になりそうですよね。
手作りカレンダー永久保存版、実は、母の遺品から私がいただいたの♪
いいお話ですね。
ReplyDeleteお母様はユーモアのセンスのある、素晴らしい方だったんですね。
尻枝みこちゃんもいいですね。
確かに尻枝かも。(笑)
ここはアメリカなのでいっそ尻枝をミドルネームにしてみては!?
ってみこちゃんに怒られるかしら?
猫って、思い出がいっぱい詰まった生きてる宝箱のようですよね〜。
☆Queen Sashaへ
ReplyDeleteミドルネーム!そうですね、そうしましょ(笑)
なんか、ほめられちゃって(自分じゃないけど)いい気分♪
生きてる宝箱!なんてステキな言葉でしょ。
ありがとうございます。
…あのぅ…
ReplyDeleteあまり家族の恥を一般公開しないように…
お願いしますです。あわゎゎ…はずかし。
☆いもうと・・・さんへ
ReplyDeleteへ?なにか?
じぇんじぇんきこえましぇ~ん。
うわー、妹さんの絵、いかすー!!
ReplyDelete好みです。そういえば私も神戸出身なんですよ。
甲子園生まれの、そのあと京都や加古川にもいったりしつつ、
神戸の須磨浦におりました。
みこちゃん、尻枝の君って...
ほんと、源氏物語風ね(笑)。
うちは、切り株の君?いや、なんでしょ。綿だまの君?
お母様との思いでも込みのみこちゃん。
そういう子がいると心が和みます。
うちの父も、ああ、もうおととしになるんだ...
末期がんでなくなったんだけど、在宅でした。
でも、相当介護もきびしくて、苦しんだの...
だからお母様の静かな旅立ち、うらやましいです。
おやの家のねこももひめは、
父がもうがんであること、進行してることを
わかってて預けたのです。一時ほかの里親さんに
もらわれたけど、お互い相性がよくなく、
もももはげ作ってやせて戻ったので、
どうしようもなく...。避妊まで、そしてハゲが治るまで
おいて!って無理に。(ちなみにめんまは、ももをからすから
レスキューしてつれて帰った私を救急病院送りに
して、十数針の大怪我を負わせましたので、
とにかく猫が嫌い、子猫と親猫、発情の猫が嫌いなのです。)
うちにおいたら私が殺されるから...病院にも長い間
入院させたけど、猫も入院費かかるし。
というかんじでしたが、親、父も含め、ももにめろめろに。
介護ベッドの柵や、携帯の画面にも「もも姫」の写真を
つけて、父も喜んだかな、ちょっと気がまぎれたかな、って
思っています。いま母もそんなに体調よくなく、
どうも一緒に暮らしたくて...でも経済的にまだ...
うち借家ですし、ももとめんまを別の二世帯で生活させないと
だめだし。
そんなこんなでのびのびになってしまい、母が心配だけど、
電話するたび「もんもがね、もんもがね。」と
猫の話ばっかりしてる母、なんか文句言ってるけど
猫がいてよかったなあ、と思うのです。
親に何かあっても、姉がももをひきとる予定ではありますが、
その日がずーっと来なくて、猫と一緒に大往生とかがいいなあ。
(姉のところ、障害児がいるから今のところ猫は無理だし。)
ながーくなっちゃいました。あの、ゴのことですけど、
あれです、ゴキのこと!(笑)黒くてすばやくて飛ぶこともあるヤツのことです。
あれだけは生き物バカな私の愛が届かないの。っていうか
届かないでいいけど!!
ああ、妹さんの前にかいてた「サド侯爵のフェンネル(ウイキョウのボンボン」の話を唐突に尾も出しちゃった、あはは。覚えてます、私も。で、ほくろやしみが足の裏にもどこにもない美男美女を探すでしょう?顔にすでにほくろがある私は、「あーサドの目にはとまらんな。」と安心したものです。)
はじめまして。遅くなってしまいましたが、ケンタのことをリンクしてくださって本当にありがとうございます。
ReplyDeleteお住まいだったなんてビックリです。
たくさんの方達に多くのアドバイスや情報をいただき、何頭ものシバのケンタではなかった子達をお家に帰すお手伝いもできたようですが、ポスターやビラ、情報誌への掲載を何度も行ったのに見つからないままです。
弟家族の子供達は今ちょうどW受験・・・
どんなに心配でもケンタ探しだけで過ごすわけにもいきませんし、そんな中、本当にたくさんの方達に助けていただき続けるのはとも思って、いったん区切りをつけさせていただいています。
どうかanemoneさんも無理はなさらいでいただければと思います。
・・・でも、もしも何か分かりましたらどうかどうかよろしくお願いいたします。
とても人懐っこい子なので、どこかで幸せに可愛がられてるのではないかと、そう思っています。
↑Gaviちゃんだけじゃなくて、ウチにも来てくださってるお名前が(^^)
立派なしっぽに立派な名前なんですねっ(笑)
☆めんまねえちゃんさんへ
ReplyDelete書いたね~(笑)
こういう場合、投稿前にちゃんとコピるべきやね。
信用ならんから・・・うちのコメント欄。
お父様も在宅介護でしたか・・・
苦しまれたんですね(涙)
そばで見るのはつらいですよね。
母は幸いペインコントロールがうまくいったんだと思います。薬がうまく合うまでチョット大変だった時もあったけど。
それより周りが大変だったかも(??)
母がガンだってわかってから落ち込みに落ち込んだ父が、なんと、先に逝ってしまい、オットは過労で倒れ・・・
あの時期は今から思い出しても地獄のような日々だったよ~な(笑)忘れっぽいもんで、ほとんど忘れちゃいましたけどね。
何もしてあげれなかった自分を悔やんだり、ああしかできなかったんだ・・・と慰めてみたり、しばらくはボロボロでしたが、時間というのは優しいもので、それぞれの人の想いをおさまりいい場所におさまりいい形で運んでくれます。
母のほがらかさは、私を救い、夫をなぐさめ、なぜか面識のないご近所の方々まで励ますこととなりました。ありがたいことです。
いきなり預けられたももひめちゃんにメロメロになったご両親・・・なんか想像すると口元がほころびますね。
このトシになると親のことや色んなこと、悩ましいことが増えますね。
あ、でもね、一連の出来事で学習したことがあるの。
それは、「自分が幸せでいよう」ってこと。
どんなにつくしたくても、自分が元気で幸せでないと、真に他の人を助けることはできない。
だから、人にできることの1番目は、自分が元気で幸せだってことを見せること。
だから、めんまねえちゃんも、ムリはしないで、ちょっとならいいけど、ムリムリは禁物ですからね(笑)
なんか、ほんとに、妹ちゃんに似てるから心配になるよ~
どこのどなたが「サド侯爵」のういきょうのボンボンの話なんかおぼえてるのよ~!おもしろすぎ。
そうそう、妹も仏像みたいなホクロがあるから安全なのよ。ははは
あ、ゴキちゃんでしたか!
魚のエサかとおもった。
あれはダメでしょ。もう、飛んだ日にゃ・・・ぎゃ~
それに彼らは保護しなくても全然大丈夫だもん。
何万年も生きていくさ。
☆まったり福タビ大リンの姉 さんへ
ReplyDeleteそうでしたか・・・
ずいぶん時間がたってるからどうかなぁ?
と、思いながらも、あまりにも見慣れた地名に、つい(笑)
今もよく連絡しあっている人たちがいるので、声だけはかけてみますね。
りっぱなシッポ!ありがとうございます、ははは。
またそちらにも伺います。